ドローンの操縦は多種多様なセンサー等、ドローンの高性能化により、初心者でも簡単に飛行させることが可能な機体が数多くあります。
しかし、飛行経験が全くない状態でフライトを行うことはトラブル時の対応含めて非常に危険です。
実際にドローン飛行・承認申請の中にも「10時間以上の飛行経歴を有すること」という要件が存在します。
当ページでは、ドローン初心者の方が許可を取得せずに練習する方法を紹介しています。
もくじ
許可なしではドローンを飛ばせない場所
上記のように、ドローン飛行許可・承認申請の要件に「10時間以上の飛行経歴を有すること」とありますから、飛行経歴10時間未満の初心者はそもそもドローン飛行許可や承認を取得することができません。
練習をする場合は、必然的に許可や承認が不要なポイントや方法で飛行を行わなければならないことになります。
DID地区はNG
DID地区というのは、人が多く住んでいる地域の事です。(平成22年国勢調査の人口集中地区)
DID地区でドローンを飛行させる場合は、許可申請を行い許可を取得する必要があります。
ですから、あそこでドローンの練習をしたい!という場所があるのであれば、事前にそのポイントがDID地区でないかを確認しておきましょう。
DID地区の確認には「jstat map」が便利です。
お試し版もありますが、今後ドローンに関わっていくというのであれば、登録しておいて損はありません。
地図の赤い部分がDID地区です。
弊所がある大阪市内は真っ赤です。
高度150m以上はNG
初心者が150m以上まで高度をあげてドローンを飛行させるのは通常考えにくいですが、こちらも許可が必要になりますので、150m未満の高度で飛行させるようにしましょう。
空港周辺はNG
具体的には各空港の進入表面や転移表面等周辺はドローンの飛行が禁止されています。
飛行させるためには許可が必要になりますので、こちらも10時間未満の飛行経歴しかない初心者は練習することができません。
目視外飛行・夜間飛行・人や物との近接飛行・物の輸送や投下はNG
ここからは、ドローンを飛行させる方法についてです。
以下の「目視外飛行」「30m未満の飛行」「夜間飛行」「物の輸送」「物件投下」はいずれも承認が必要な飛行方法で、10時間未満の飛行経歴しかない初心者は承認を取得することができませんので、以下の飛行方法で練習をすることはできません。
目視外飛行NG
機体を飛行させる際は、常に目視で監視できる範囲内での飛行にとどめるようにしましょう。
その時に役立つのが「ジオフェンス機能」です。
ドローンの高性能化により目視外(肉眼で見えない)での飛行を可能とするモデルもありますが、目視外飛行を行うためには、上記のようにドローン飛行承認を取得する必要があります。
人や物との距離が30m未満は飛行NG
万が一、ドローンが墜落して人を傷つけたり、物を破損しては一大事です。
周囲30m未満に人がおらず、物が無い場所を選びましょう。
もちろん、野外イベントの上空を飛行させるのはNGです。
夜間飛行はNG
夜間は機体の目視が困難になります。
GPSや自動操縦があるといっても万能ではありませんし、故障する可能性もありますので、夜間飛行は非常に危険を伴う飛行方法です。
初心者の方はもちろん、熟練者でも不必要に夜間飛行をさせるのは避けた方がよいでしょう。
物を運んだり、物を落とすことはNG
初心者がドローンで物を運んだり、落としたりというのは通常考えにくいですが、これらも承認が必要な飛行方法です。
ですので、飛行経歴10時間未満では承認を取得することができません。
ドローン初心者の練習方法・練習場所(屋外) まとめ
以上の要件をまとめると、例えば山間部や林間部の開けた場所等が該当しそうです。
まだ日本では数が少ないですが、ドローンの練習場は山間部や林間部の開けた場所にある場合が多いです。
屋内で練習する
ドローンの飛行を規制しているのは「航空法」なわけですが…
実は屋内での飛行は航空法の規制対象外となります。
屋内というと壁で囲われた建物内を想像しがちですが、ゴルフ練習場のように四方や上部がネット等で囲われている場合は屋内とみなされます。
小型のドローンであれば、少し広めの部屋で練習してみるとよいでしょう。
屋内でのドローンの練習方法
最初はは窓も締め切って無風状態で、なれてきたら窓を開けたり、扇風機を回したり、エアコンをつける等して、意図的に風を発生させて練習してみるとよいでしょう。
ドローン練習場を活用する
まだまだ国内では数が少ないですが、ドローンの練習場も増えてまいりました。
ご近所にある場合は、こういった練習場を活用するのも良いでしょう。
国内のドローン練習場 一覧
いかがでしたでしょうか?
ドローンを飛行させるには常に危険が伴いますから、しっかりと練習を積んで安全飛行に努めましょう。
各センサー類・姿勢制御装置に頼らずにホバリングができるようになれば、上級者といえるでしょう。
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