ドローンの操作がいくら自動化・簡易化されていると言っても、まったくの初心者の方がドローンを飛行させることは非常に危険です。
ですので「ドローンの性能」以外でも、以下のように「飛行経歴」「知識・能力」について基準が定められています。
ドローンの飛行にこれから取り組むという場合は、ドローン検定を受けてみるのも良いでしょう。
もくじ
(1)飛行を予定している無人航空機の種類別に、10 時間以上の飛行経歴を有すること。
当サイトでは、イメージを掴みやすいように無人航空機の事をまとめてドローン(回転翼機)と表現しておりますが、飛行機、滑空機、飛行船でも航空法上の無人航空機の要件に該当すれば、飛行許可申請が必要になります。
(2)次に掲げる知識を有すること。
① 航空法関係法令に関する知識(無人航空機に関する事項)
② 安全飛行に関する知識
・飛行ルール(飛行の禁止空域、飛行の方法)
・気象に関する知識
・無人航空機の安全機能(フェールセーフ機能 等)
・取扱説明書に記載された日常点検項目
・自動操縦システムを装備している場合には、当該システムの構造及び取扱説明書に記載された日常点検項目
実際にドローンを飛行させるテックニックはもちろん、機体自身の特性や、天候に関する知識等が求められます。
知識の習得にドローン検定の様な検定試験制度を活用するのも良いかも知れません。
(3)飛行させる無人航空機(ドローン)について、次に掲げる能力を有すること。
a)飛行前に、次に掲げる確認が行えること。
・周囲の安全確認(第三者の立入の有無、風速・風向等の気象 等)
・燃料又はバッテリーの残量確認
・通信系統及び推進系統の作動確認
b)遠隔操作により飛行させることができる無人航空機の場合
aの能力+GPS(Global Positioning System)等による位置の安定機能を使用することなく、次に掲げる能力を有すること。
ア)安定した離陸及び着陸ができること。
イ)安定して次に掲げる飛行ができること。
・上昇
・一定位置、高度を維持したホバリング(回転翼航空機に限る。)
・ホバリング状態から機首の方向を90°回転(回転翼航空機に限る。)
・前後移動
・水平方向の飛行(左右移動又は左右旋回)
・下降
どんなに高性能なものGPSであったとしても、故障や電波状況により不安定になる可能性があります。
ですから、GPSに頼らずともドローンを飛行させるためのスキルが要求されています。
c)自動操縦により飛行させることができる無人航空機の場合
aの能力+次に掲げる能力を有すること。
ア)自動操縦システムにおいて、適切に飛行経路を設定できること。
イ)自動操縦システムによる飛行中に不具合が発生した際に、無人航空機を安全に着陸させられるよう、適切に操作介入ができること。なお、操作介入が遠隔操作による場合には、bの能力を有すること。