最大離陸重量25kg以上という事はそれだけパワーのあるドローンである。ということになります。
通常、パワーが上がればその分機体も大型化し、墜落や事故の際の被害の拡大につながります。
この様なドローンの場合は飛行許可や承認の際に「ドローン許可申請の基準(ドローンの性能)」以外に、以下の基準を追加で満たす必要があります。
この追加基準は、ドローンの機体や機能について通常よりも厳しい基準が設けられています。
(1)想定される全ての運用に耐え得る堅牢性を有すること。
(2)機体を整備することにより100 時間以上の飛行に耐え得る耐久性を有すること。
(3)機体と操縦装置との間の通信は、他の機器に悪影響を与えないこと。
(4)発動機、モーター又はプロペラ(ローター)が故障した後、これらの破損した部品が飛散するおそれができる限り少ない構造であること。
(5)事故発生時にその原因調査をするための飛行諸元を記録できる機能を有すること。
(6)次表の想定される不具合モードに対し、適切なフェールセーフ機能を有すること。
想定される不具合モード 不具合一覧 通信系統 ・電波状況の悪化による通信不通
・操縦装置の故障
・他の操縦装置との混信
・送受信機の故障推進系統 ・発動機の出力の低下又は停止(発動機)
・不時回転数上昇(発動機)
・モーターの回転数の減少又は停止(電動)
・モーターの回転数上昇(電動)電源系統 ・機体の主電源消失
・操縦装置の主電源消失自動制御系統 ・制御計算機の故障
以上のように、最大離陸重量25kg以上のドローンの場合は、通常のドローンに比べより耐久力・安全性や危機回避能力が備えられている必要があります。