空撮はプロモーションのための撮影に使われることが多いでしょうから、催し上空でのドローン許可の需要があるのはうなづけます。
そこで、弊所に相談が多いのが…
「日本全国、いつでもどこでも催し上空(イベント上空)飛行ができるドローン許可が欲しい」というものです。
果たして、そのようなドローン許可は取れるのか?
結論から申しますと…原則不可です。
理由としては、催しの場所もその都度違うでしょうし、飛行の形態もその都度異なり、定型的な飛行マニュアルでの安全確保が難しいためです。
ドローン許可申請の趣旨は安全性の確保ですから、国土交通省もそのようなざっくりとした許可は認められないという事でしょう。
しかし、空撮業者の方からすると、いつなんどき催し上空飛行の依頼が来るかわからない訳ですから、全国包括でドローン許可が欲しい!というお気持ちはお察ししますが…。
なんとなく催し上空で飛行するもしれないし…という程度では、催し上空飛行の全国包括申請はできないということは覚えておきましょう。
もし、催し上空での飛行が決まっているのであれば、即座にドローン許可申請の準備に入る事が非常に重要です。
原則不可能?じゃあ例外は??
催し上空(イベント上空)飛行は原則、全国包括申請はできません。
あくまで「原則」ですから、「例外」もあります。
例外というのがどのようなパターンかというと、上で説明した包括申請がダメな理由の逆のパターンです。
ある程度場所が特定できて、1つの飛行マニュアルを催し毎に流用できるような飛行を行うときです。
実例としては、ウェディングプランナーの方が全国の結婚式でドローン空撮を行うというものがあります。
ある程度の場所の特定と、飛行マニュアルの流用ができるような飛行形態であれば、許可が下りる可能性はゼロではありません。どうしても!ということであればチャレンジしてみるとよいでしょう。