弊所にご依頼いただく場合でも、必ずと言って良いほど皆様が気にされるのがこの「ドローン許可申請・承認申請に必要な時間」です。
当ページでは、申請に必要な期間の解説を私の経験則で記載しています。
もくじ
標準処理期間は10日
標準処理期間というのは、行政が定めている「一応」の基準です。
標準処理期間が10日となっていても、同時期の他のドローン許可・承認申請の件数にも左右されますし、申請の区分(飛行空域・飛行方法等)にもよります。
申請から許可・承認まで10日以上が必要になるケースも多々ありますので、「標準処理期間」を鵜呑みにしないように注意が必要です。
ドローン飛行許可や承認が必要な空撮のスケジュールが、具体的に決まっている場合は特に注意してください!
間に合わなければ、空撮スケジュールをずらさなければならなくなります。
標準処理期間は、国交省が申請を受け取った後からの期間です!
ドローン許可・承認申請の標準処理期間「10日」は行政に申請書類が受理されてからの期間です。
他の許認可でもそうですが、申請書を提出するタイミングでは、その申請が通る申請書の準備ができているという事です。
そうです。申請書を作成する時間や国交省等と折衝をしたり、空港事務所と飛行について調整を行っている時の時間はこの10日には含まれないのです。
申請書類を作成するのに非常に時間がかかる!
ドローン飛行許可・承認申請には、申請書をはじめ操縦者の飛行経歴を示す資料や、基準への適合を証明する資料等、様々な書類作成が必要です。
ある程度の記載例を国土交通省も準備してくれてはいますが、万能ではありません。
皆さんの飛行実績や各申請に合わせた申請書の作成が必要になります。
まずは、国土交通省のホームページにアクセスして、審査要領や申請書記載例を入手しましょう。
ご自身で申請をお考えなのであれば、国交省のホームページはブックマーク(お気に入り)に登録しておいた方が無難です。
申請書を作成する際は、
申請書を作る→分からないことがある→国交省のホームページで調べる(電話する)→申請書を作る
といった流れになるかと思います。
申請書類の補正に時間がかかる!
色々と調べて完成した申請書類。
いよいよ申請と行きたいところですが…
当記事執筆当初は「申請書案」が完成した段階で、本申請前に国交省の担当官と申請内容について調整することが推奨されています。
これは調整なしでいきなりドローン許可申請を行った場合に、許可が出せないような申請内容であったり、補正箇所が多くなるようなことを回避する為でしょう。
申請に関する担当官が決定するのに時間がかかる!
上記のメールアドレスに申請書案を送信すると、申請毎に国交省の担当官が決まるのですが…
当記事執筆当初は、この担当官が決まるまでに1週間程度の期間が必要になります。
その後担当官から連絡が入り、書類の補正箇所等提出した申請に対しての指示が入ったり、申請内容について補正を。
全ての補正が終了して初めて申請書の提出に臨みます。
補正や調整は1度で済むこともあれば、申請案によっては数度の補正や調整をしなければならない事もあり、長いケースではこの補正調整で3週間から4週間必要になっているケースもあるようです。
ドローン許可・承認申請に必要な時間は?
申請内容や、どれだけ申請作業に時間を充てられるかにもよりますので、一概には言えませんが…
ドローン許可・承認申請に関して、全くの初心者(1回目)の方が申請する場合、申請作業をはじめてから許可証が手元に来るまでに、約1か月~約1か月半は見込んでおいたほうが良いでしょう。